PM 7:40 みんなに別れを告げ出発。とりあえずR1に入るまでは4人で行動。
山手通のカー用品店で停車、Danchoxxがエンジンオイルを購入された。
ここで隊長&Danchoxx&エリさんの3名に、僕はゆずのモニュメントを見るために
横浜でR1から離れることを説明した。すると僕と同じくゆずっこのエリさんが
興味を示した。そんなわけで僕とエリさんは横浜へ、隊長&Danchoxxは静岡の
宿泊予定地へ向かうことになった。

PM 8:32 5回目の給油。ここでDanchoxxがウィンカー球を交換する。少し時間が
かかりそうだったので僕&エリさん組は先に出発することになった。
大阪で再会しようと約束を交わした。後で聞いた話によると、隊長はこの時点で
疲労の限界だったらしく、僕らへの配慮から先に行かせたのでしょう。

僕&エリさん組出発、R1をひたすら南下し、神奈川県へ。R1からR133へ入ると
そこは神戸のような雰囲気。レンガ造りの建物やライトアップされた港。
人口島全体が1つのテーマパークになったような感じでした。近未来的な街並みに
驚きながら、ゆっくりカブを走らせました。
あまりにキレイだったので停車して撮影。
「みなとみらい」の迫力はすごかった。

ちなみにここは桜木町という場所。

ゆずのモニュメントがある伊勢佐木町は
ここからすぐ。
伊勢佐木町に入り、地図を頼りに松坂屋を探す。
少し入り組んだ場所へ入るとパッと目の前が開けた。

多くの若者が路上演奏しているストリートに抜けた。
そして松坂屋を発見。ついにゆずのモニュメントを
見ることが出来た。

PM 9:40 横浜伊勢佐木町松坂屋 到着


ここはゆずがデビュー前、路上で歌っていた時代に
演奏場所として使っていた。あまりの観客の多さに
音楽界の歴史になった。そして今年の夏、松坂屋が
自らの意思でゆずのモニュメントを製作した。

これって本当にすごいコトです。そんなゆずに
惹かれ、ついにここまでやってきてしまった。

エリさんもとても喜んでくれていた。
大勢の人が歩いている通りの真ん中で記念撮影。
これで今回の自走の目的は全て果たしました。
そしていよいよ本格的に帰路へと向かいます。僕は体力の続く限り走るつもりでした。
エリさんもとりあえず静岡まで走って、体力が残っていればそのまま帰路、無理なら
酔いどれさんが勧めてくださった静岡の宿泊地へ行くということでした。

この時点ではまだ自分たちに残された体力に、というか残っていなかったのだけれど、
気づいていなかったので、関西出発と同じような感覚で勢いよく出発しました。


R1へ戻り、戸塚・藤沢と順調に進みます。僕達が横浜にいる間に隊長&Danchoxxは
先に進んでいるはずですが、無理に追いつこうとせず、ゆっくり走りました。

この辺りから徐々に自分の疲労を認識しはじめました。よく考えたら30時間以上不眠。
こんな体力で箱根の山を越えられるだろうか。不安に襲われる。

茅ヶ崎・平塚・小田原と進み、いよいよ箱根を越えます。

AM 0:00 小田原のコンビニで休憩。エリさんからいただいたコーヒーで眠気を醒ます。
ここまでの総走行距離は666km。これを不眠で走り続けているのだから、危険だ。
箱根峠の途中に道の駅があるので、そこまで頑張って走ることにした。

出発、だんだん道は細くなり、箱根駅伝で見たことのある風景に変わりました。
実はこの辺りからの記憶があまり残っていません。そう、居眠り運転をし始めたのです。
自分では気づいていなかったのですが、フラフラと蛇行していたようです。
峠道に入ると走り屋の車が対抗車線を120km/hを超えるスピードで走っています。
道路中央の頼りないセンターポールにのみ命を預け、ウトウトと走行。

まるで幽体離脱しているかのような感覚。自分がカブに乗り走っている姿を別の視点から
見ている。これは本格的に危険だ。エリさんも既にボロボロの状態だったけど、僕の
行動が気になったらしく、とても心配されていたようです。

道路に沿って走れていることが信じられない。体を支える力も無くなってきました。
いよいよ倒れそうになった時に運良く到着。

AM 1:00 道の駅「箱根峠」
防寒対策が完璧だったので寒くは無かったのですが
吐く息の白さに気温の低さを感じました。

突然エリさんが驚く。つられて上を見上げる。
…涙が出そうになった。こんな星空は見たことがない。
星の位置が低くて、今にも手がとどきそうだった。
そして、星の光の強さが半端じゃなかった。
小さな星も強く、強く光り輝いている。
この箱根からの星空を見ることができたことで、もういつ逝ってもいい、なんて思えた。
でも大阪で待ってくれている仲間の為にも必ず無事で帰らないと。僕は僕一人のものじゃない。

そして出発、ここからは峠を下ります。でも僕らの前に大型トラックがいて、ゆっくり30km/h
ぐらいで走行していました。そのスピードに合わせて走らざるおえない。

このスローペースによって僕の意識は完全に無くなりました。

気がつくとカーブ、気がつくと対向車の接近、気がつくと路肩。こんな危険な僕をエリさんは
とても心配だったようで、たまに軽くグーパンチ。ありがとうございました。

本気で危険だと察知し、急いで道路沿いの閉店したGSに入りました。
エリさんの疲労も相当なはず、それを僕が危険な状態で走っているために更に負担をかけて
しまっていた。 本当に反省してます。

峠も終わりに近づいてきたのでこれから道路の流れが速くなる。 大丈夫だろうか、俺。

箱根峠を抜け、R1は1車線の道路になり、周りの様子もガラっと変わった。

AM 1:45 6回目の給油。エリさんが僕の体調をとても気づかってくださった。
二人とも限界を超えていると実感していたので、とりあえず隊長&Danchoxxが泊まって
いるであろう静岡敦賀健康ランドを目指すことにした。

1車線の単調な道路、しかも道路の流れは80km/h前後。そこを2台のカブが
ゆっくり走行する。後続車はこのカブをサッと追い抜いていきたいところだろうけど
そうはいかなかった。 なぜなら、2台のうちの銀色のカブが、ずっと中央を走っていたから。

僕も普段は必ず左側に寄って走っています。でもこの時は意識が無く、フラフラと蛇行して
センターライン沿いを走っていたらしく、後ろには軽い渋滞が発生していました。
このことに気づいたのも信号待ちでエリさんに指摘されてから。
エリさんもだんだん意識が飛ぶようになってきましたが、僕のほうが更に危険な状態だった
ので、自分が先にダウンできなかったそうです。
AM 2:40 道の駅「富士」到着。総走行距離737km。
命からがら飛び込みました。まだ生きている。
ボロボロの状態で記念撮影。

ここから敦賀健康ランドまでは30分程度の距離。
それまで体が耐えられるか心配でしたが、今は
とにかく行くしかない。
R1は海岸沿いの単調な直線から少しづつ左にカーブしてきました。
そしてこのカーブを抜け、蒲原、由比と小さな町を抜けました。
真っ暗な高速の道路は、それはもう恐怖。
本当に本当に限界に達したとき、目の前に大きな
建物が見えてきました。  「敦賀健康ランド」
体が勝手に建物の方へと曲がっていきました。
隊長とDanchoxxのカブが見当たらない。携帯に
連絡してもつながらない。 ここには寄らずに先へ
進んだのだろうか。 でも今はそんなことをゆっくり
考えている余裕はありませんでした。

AM 3:30 敦賀健康ランド到着。
本来ならこの場所は隊長やDanchoxxの宿泊を見届けるだけで、すぐに立ち去るはずだった。
でも体はカブを出発させようとしない。 僕もエリさんも気持ちは同じ、ここで休みたい。でも
それでは何かに負けたような気がして悔しい。敗北感が漂う。
しばらく悩んだ末、ここで朝まで休むことにした。この選択は負けじゃない。そう言い聞かせて。

建物の中に入り、フロントでお金を払ってタオルやら服やら受け取る。
ここは大浴場&仮眠室の宿泊施設。 そういえば久しぶりのお風呂。疲れた体が癒される。
朝8時半にフロントで待ち合わせることになった。突然エリさんの携帯にDanchoxxからの連絡。

「今横浜です。コンビニで隊長が寝てしまったので、このまま朝まで仮眠します」 とのこと。

えぇぇ?横浜?横浜って…横浜?? 既に僕らより先に進んでいると思っていた二人が、
まだ横浜にいる。隊長はあの時本当に限界だったのだろう。

とりあえず4時間ほど仮眠できる。AM 4:20 就寝。
AM 8:20 起床。準備を整えて、1Fロビーへ。しばらくすると
エリさんも合流。たった4時間の睡眠で驚くほど体力が回復した。
人間の体は本当に単純だ。今の体力なら大阪まで一気に帰れ
そうだ。 エリさんの携帯にDanchoxxから連絡があった。

隊長はまだ爆睡中なので先に出発したとのこと。現在は箱根を
下り、かなり近いところまで来ているらしい。ここで待って合流
することになった。

Danchoxxが到着するまで1時間ほどあるので少しマッタリ。
そしてチェックアウトして建物の外へ。
外は気持ちの良い快晴。初冬とは思えないほど暖かい。
こんな日に箱根を通ったら富士山がキレイに見えただろうな。
カブを道路沿いに移動させて、しばらく待ちました。
AM 9:30 突然の悲報。
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送