橋杭岩を出発し、Ｒ４２を東へ走る。 AM 9:05 新宮市。和歌山と三重の県境の町。 赤信号で止まると、近くの広場からたくさんの 町民や警察官がやってきた。停車中の車に、 安全運転を訴えるビラを配っている。 蛍光色の服を着た百人以上の人たち。 気合入ってるね、新宮市。 そうか、春の交通安全週間なんだな。

交差点には必ず警察官が立っている不思議な 光景に戸惑いながら、スピードを抑えて走る。 Ｒ４２とＲ１６８との交差点。 長かったＲ４２とお別れ。ここからはＲ１６８で山へ。

Ｒ１６８に入り少し走ると、素晴らしい自然が 目の前に広がった。 熊野川の向こうは三重県。 三重県側を走っても良かったな。 川の水の色に注目。

エメラルドグリーン！！ こんな川の色、初めて見た。 すごくキレイな川なのだろう。 しばらく川を見ながら走った。

とにかく自然が素晴らしい。滝もあったりと、普段見れないものをたくさん見た。 癒されてゆく自分に気づいた。するとだんだん睡魔が…。やばい。

AM 9:46 道の駅「瀞卿街道熊野川」到着。 ちょっと疲れがでてきたので、ゆっくり休憩。 目の前に広がる熊野川の美しさに見惚れながら マップル様と次の目的地を決める。 十津川村で温泉に入ろうかな… 谷瀬の吊り橋は必ず行こう…

気温は２０℃近くまで上がり、ポカポカ陽気。 最高のツーリング日和になった。 それなのにリュックがパンパンで、 ゴアテックスのゴツいアウターを着たまま 走らないといけない。あづい…。 熊野川をバックに記念撮影。

本宮市に入ると、あちこちに温泉が現れた。立ち寄ろうか迷う。 AM 10:40 道の駅「奥熊野古道ほんぐう」到着。 もうダメだ。眠くて眠くて仕方ない。ここで無理して走っても意味が無い。 気がついたらベンチで眠っていた。近くを通る人の声が聞こえてくる。 「茨木やってぇ、どこ？」 「遠くから来てはるんやわ」 「変なカブ」←ハッキリと覚えてる １０分程しか寝てないのに、何時間も寝たかのような目覚め。

AM 11:10 奈良県十津川村に突入。 川の名前も「熊野川」から「十津川」に。 キレイに整備された峠道は走りやすくて最高。 たまに工事で片側車線になるけど、楽しい。

十津川村の十津川温泉には入りたい。でも今の体力で温泉に入ったら きっと寝てしまうだろう。　う〜ん… と、いうわけで温泉はパス。 また今度、十津川温泉を目指してツーしよう。

十津川村にて。 今回のツーで１番印象に残った景色。 エメラルドグリーンの川。 深い緑の山々。 赤い橋。 言葉に表わすことができない。 ただ、「ほぇぇぇ」としか。 ツーリングって良いなぁ。

十津川村は日本で一番広い村。

Ｒ１６８をひたすら北上。 やけに工事現場が多い。 道路の舗装が全て終わる頃、 川の色も変わってるんだろな。

AM 11:50 道の駅「十津川郷」到着。 Ｒ１６８には道の駅がたくさんある。 それぞれに特色があって、十津川卿では 無料で足湯を利用できる。

このままＲ１６８を北上すると、「谷瀬の吊り橋」という場所がある。 高い場所は苦手だけど、行ってみることにした。

PM 12:30 「谷瀬の吊り橋」到着。 高さ５４ｍの吊り橋。めっちゃ高いやん。とりあえず渡ってみよう。

吊り橋から谷底を見るとこんな感じ。 薄い木の板に命を託す。

下を見ると恐怖心に襲われる。 ゆっくりゆっくり歩いていると、後ろから 小さな子供がドタドタと追い抜いて行った。 にゃろう。

いやー、楽しかった。駐車場にはたくさんのバイクがあり、ツアラー御用達の ポイントだとわかった。革ジャンを着込んだアメリカン乗りさんが無言で橋を 往復して、風のように走り去って行ったのを見て、熱いものを感じた。

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